カリフォルニアで車を買った
9/10/2022, 6:39:13 PM
カリフォルニアのアパートへ入居して新生活をスタートしたわけだが、ニューヨーク市内では不要でもこちらではどうしても必要なものを1つ買う必要があった。自家用車である。
車を買わないという選択肢
ロスアンゼルス郊外のベッドタウンでは何をするにも車で移動する必要がある。セントラルパークのような公園でピクニックしようと思ったら車で行かなくてはならない。一番近所のWholefoodsにはギリ歩いて行ける距離なのだが、ミツワやH-martに行って食材を買おうと思ったら車で行くしかない。
引っ越す1ヶ月以上前から、車を買うことが頭にあって色々シミュレーションをしていたのだが、車を買わないということも考えてみていた。ニューヨークですでに運転免許をとっていて何度か運転もしているので、アメリカで右側通行の道を運転することを拒否するわけではないものの、2022年現在、COVID-19とロシアによるウクライナ侵攻が重なっている上にインフレが進行してガソリン価格が上がっており、さらには同様の理由で中古車価格が高騰していることもあるので、車を買わないで済む方法を模索した。
なんでもUberを利用するという方法が当然ある。そこまで頻繁には出歩かないし、買い物はまとめ買いすることで回数を減らせるし、ということで頑張ればトントンにできるのかもしれない。点検や保険のことを考えるとペイするのかもしれない。遠出するときだけレンタカーなりTuroなりをすればいい。
自転車も選択肢ではある。ただ自分はともかく妻に数十キロを自転車で、というのは言いづらい。あとストリートビューなどをみても、Bike LaneはあるもののBikeが走っている形跡がない。Wholefoods周辺にも自転車を駐輪する場所があるようには見えない。
じゃあ流行りの電動スクーターはどうか?これもまあ慣れれば便利なのかもしれないが、買い物にこれで行ったとしてどこに停めるのか、停めないで店内をガラガラ連れて歩くのか(WilliamsburgのWholefoodsにそういうことをしている人がいた)。なんだかめんどくさい。
さらに、入居することになったアパートにはテスラをカーシェアしているサイトがあることが判明して一瞬テンションが上がる。これでいいか?テスラだし?アプリをダウンロードしてみたらアイコンがAndroid Studioのデフォルトのアレで唖然としたけども。
結局、やってやれないことはないのかもしれないが、せっかくカリフォルニアに来て得ようとしている自由の一部を阻害されてしまうような気がした。何かを色々我慢すれば自家用車なしでの生活は不可能ではなさそうだが、どっかに行きたい、じゃあ行こう、ってなったときにレンタカー屋に行って、返してからUber呼んで帰って、とかめんどくさそう。買うってことでいいか。
車種
車を買う手順は人それぞれだが、うちの場合はすでに車種が決まっていて変更できなさそうだったので、その車種で買える車を探すことにした。妻がずっと前から繰り返しミニに乗りたいと言い続けていたので、車を買うのにミニではないという選択肢はなかった。アパートの駐車場には4種のテスラがそこいらじゅうに停まっているばかりか、Rivianが2台、その他のEVもちらほらあるし駐車場に充電設備もあるので、ガソリン代高騰の今BEVという選択は大いにありなんだが、しかしミニなんである。
ミニもCooper SEというBEVを出している。これがなかなかのお手頃価格で見た目や走りはミニらしいので、一応検討してみた。YouTubeでレビューを見たりして結構その気になりかけていたんだが、予算を少しオーバー気味なのと、満充電での航続距離が110マイルしかないということがどうしてもひっかかって、断念した。100マイル前後走れれば我が家の用途としてはおそらく十分なんだが、どっかに行こうとなったときにこれのせいで「充電が不安」という理由でストレスを感じたくない。せっかくの自由を手放している気がする。
そういうわけで、予算$25,000前後で2019以降のCooperを探し始めた。2019以降という設定は適当に決めただけだが、点検とかめんどくさいのでなるべく新しくてメーターもそこまで乗っていないやつの方がメンテナンスの手間が少し省けるかなと思った。
Mini Cooperを探して
この時点で引っ越しまでまだ1ヶ月もあったが、予算と年式の兼ね合いで、あと燃費的にもこっちの方がいいのでSではないCooperを探して、とりあえずオンラインで探せるものを見始めた。新居のアパートから一番近いミニの正規ディーラーのWebサイトでは中古が少々、新車がぼちぼち、登録されては消え、また在庫が増え、減り、を繰り返していた。$25,000だと厳しいが$30,000まで出せばそこそこある。$30,000出せば新車でもまあ行ける可能性がある。
2022年のアメリカは、オンラインで中古車を買うこともできて、自宅まで配達してくれて気に入らなければ返品もできるという便利な世の中になっていた。他にもいくつもあるが、Carvana、Vroom、Carmaxの3つのWebサイトを毎日チェックして、予算内のCooperを見つけてFavし、それが売れていくのを眺めていた。常にそれなりに在庫はあるっぽくて、しかしこれは!と思ったやつはやはりすぐに売れる。
最後にCargurus.com。ここは他のサイトのアグリゲートなので上記3社のものも出てくるのだが、それ以外に普通のディーラーの中古車も載っているので、ミニのディーラーではないところにたまたま入ったミニの在庫を見つけるのに役立った。
ある日Cargurus.comで紺色のCooperが$25,000強で掲載されているのを発見した。しかも販売しているのは新居からほど近いBMWのディーラー。そのディーラーのサイトに行ってみて中古車の在庫を検索してみると、Miniだけで6台も在庫を持っている。どれも年式が新しく、走行距離は短めでしかもお値段は予算の範囲内。中でも紺色のCooperが色以外は要件を満たしている。さっそくFavして様子を見始めた。
車を買いに出かけた
毎日Mini Cooperの在庫チェックをし続けているうちに引っ越し期日が近づいた。いいなと思っていた紺色のCooperは1週間前くらいにサイトから消えてしまい、そのディーラーで残っているのは$30,000超えの赤のCooper Sが2台だけになっていた。他のサイトもチェックし続けているものの、年式と予算に合うものはなかなかない。カリフォルニアに着いた日に2泊3日でレンタカーを借りたのだが、これを返して以降はミニを探しつつUberとTuroとカーシェアでなんとかしようと思っていた。
確か引っ越し日の2日前に例のBMWディーラーのサイトを見てみたら、赤のCooper Sの片方が$26,000に値下がりしていた。$30,000を超えていたのに!2021年で9,000マイルしか走ってない、CarFaxもきれいなCooper Sが$26,000?違う車なのかと思ったけどCargurus.comは価格の履歴も出してくれるので、以前は$30,000以上で出ていたことが確認できた。これはお得なのでは?
カリフォルニアに到着して入居した日の夜、改めてサイトをみたらまだ出ている。さっそくWebサイトから翌日の試乗希望のアポを入れてみた。すると次の日の朝テキストが来て、その日の午後試乗に行くことになった。仕事の方は、この日はまだ引っ越しのための有休をもらっていたのでちょうどよい。さっそくレンタカーでディーラーへ向かう。
入り口で身体のでっかい営業さんに声をかけられたので「Benとアポがある」と言ったら「俺がBenだ」「O hai」となって、さっそくオフィスに入り、軽く車の説明を受けて、免許証を見せて「OKじゃあ乗ろう。今車を回してくるから」
ここでの試乗は、この営業さんも同乗するスタイルだったので、急ブレーキをかけてみるとかめちゃ加速してみるとかそういうことはしなかった。そういえば、買うかもしれない車の試乗って生まれて初めてだった。事故しないようにテンパってて、なんか何もチェックもしないまま乗ってディーラーを出て、目の前の道をまっすぐ走って、しばらくしてUターンして戻ってきて終了。
車自体はピッカピカで、走行距離もまだ9,000行ってない。タイヤの溝だけは見たんだけど問題なし。めちゃスタンダードな設定に何故かハンドルだけJCWのカバーが付いている。本当はエンジンルームだのブレーキだの、ライトはすべて点灯するかとかそういうのチェックすべきだったんだろうけど、何しろ外装も内装も新車のようなピカピカ加減だったので何にも見なかった。「買います」「じゃあ手続きしようか」
オフィスへ戻り、2人の名義にするため妻のIDも出し、改めてCarFaxの内容を確認した。ここでやっとわかったのは、このBMWディーラーが似たような年式と走行距離のミニを6台も放出していたのは、隣にあったミニの正規ディーラーが閉店したからだった。この車がいわゆるCourtesy CarというかLoanerというか、要はディーラーが代車として貸し出すために使っていたものだということはサイトに書いてあったので知っていたんだが、そのディーラーが閉店したので、そこで使われていたLoanerをこのBMWが販売していたということだった。
Loanerだったので、ディーラーが常に点検しているしそもそも走ってないし、何も問題ないだろ?これはいい買い物だよな?え?と言われて言われてイエースアイシンクソーと返し、契約に関わる2つの重要な話が始まる。
売買契約
重要な話の1つは支払い方法。ローンを組むのもありだったのかもしれないが、新しい土地、初めての自家用車、その他もろもろ新しいことの中にさらに車のローンも入ってくるのをなんとなく負担に感じたので、最初から一括で買うことに決めていた。一括で買うと言ったら、「うむ、で?」
Carvanaなどのオンラインショッピングだとまた違うのだろうが、ディーラーで一括で買うときの支払い方法については事前に調べておいた。本当に現金(Green Money)で持っていくのはさすがにない(多分できるけど)。クレジットカードで払えればポイントをたくさんもらえて嬉しいので、できるのか調べてみた。中には数枚のクレジットカードで支払ってその場で乗って帰った、なんて話もあるんだが、多くの場所で説明されているのは大体$5,000くらいまでならクレジットカードでも払えるが、それ以上の金額は無理。もしかしたらデビットカードなら行けるのかもしれなかったのだが(聞かなかった)、多分$30,000とかいう金額は上限を超えているだろう。こういう場合はあれ。小切手である。なんでクレジットカードがダメで個人小切手はいいんだよって話なんだがそこはそういうもんだ。自分は個人小切手帳を持ったことがほぼない[1]ので、Cashiers Checkすなわち銀行小切手ということになる。そういうことを調べておいたので、あらかじめCitiのChecking Accountに$40,000を入れたおいた。最終的な金額がわかったら近くのCiti(があることも調べておいた)に行って銀行小切手を取り出せばよい。
*1 Schwabの小切手がどこかに数枚あるはずだが使ったことがない
余談だが、ニューヨークへ引っ越してきて最初にやったのがマンハッタンのPark AvenueのCiti Bankで口座を作ったことで、その後Brooklynに引っ越した後すぐにこのアカウントをPriorityにアップグレードしたのだが、最近の金利上昇の恩恵を最大限受けるためにほとんどをWealthfrontへ移して、CitiのパッケージはBasicにダウングレードしてあった。このダウングレード作業がなかなか厄介だったのだがそれはおいておいて、とにかくWealthfrontから銀行小切手を出してもらうのは不可能ではないのだが時間がかかるので、用意周到に、資金を近くに支店のあるCitiに再度移しておいた、という話。
「クレジットカードで$5,000くらい払って残りをCheckで払ってもいいかな?」「あーポイントつくからねー。大丈夫。じゃあそれで。じゃあ上で書類を作ってくるからちょっと待て」
重要な話の2つ目は自動車保険への加入。保険に加入していないとディーラーは車を引き渡してくれない。しかし自動車保険に入るには車が必要である。まさかの鶏卵問題かと思ったが、自動車保険に入るのに必要なVIN(Vehicle Identification Number)は手元にある。BenにGEICOの担当者の名刺をもらって、帰ってすぐに電話をかけることにした。日本で車を買ったときは自賠責に入れば乗って帰ることができたはずだが、こっちでは車のディーラーは保険を売ってくれない。それどころか車の営業さんは車の売買契約もできない(担当者が別にいる)。そういうわけで重要な話だがこの時点でできることはない。
「じゃああとは契約担当者とやり取りしてくれ。保険証書と小切手はいつ用意できる?よしじゃあ明日の10時ってことでアポを入れておくから何かあったら連絡をくれ」ということで営業のBenとはここで一旦お別れ。2階の冷房が効きすぎている待合場所で30分以上待たされる。やがて奥からKenという人が登場して「フマカイ?」「Fumiaki」「Ah, follow me」
Kenのオフィスはカードがないと入れない場所にある。入って座って、ここからの怒涛の書類サインラッシュがすごかった。ものすごい早口でこの書類がなんなのかを説明し、「ここにサイン」「ここは拇印」「ここ」「ここ」と全部で10種類くらいの書類にサインと拇印をした。もろもろを入れた最終的な金額は$30,000を少し超えていた。クレジットカードで$5,000を払い、残りの金額と小切手の宛先を再確認(LLCとかIncとかいるの?いらない、みたいな)して、その種類は再度Kenの引き出しにしまわれ「おしまいです」
当たり前だが、営業のBenと比べると契約担当のKenは愛想がゼロである。愛想どころか、自分の話していることが相手に伝わっているかどうか、よりよく伝えるためにどうしたらよいか、そういうことはまるで考えたことがないような感じ。テレビで見る薬のCMで早回しで流れる注意事項を目の前で実演された感じだった。
銀行小切手を取りに行く
ディーラーを後にして、Citiの支店へ向かう。この時点で16時をすぎていて17時閉店なので少し焦った。到着し、窓口に行くとすぐに案内されたので「車を買ったのでCashiers Checkが欲しい」「金額と宛先をここに書いてください」「はい」
しばらくポチポチと作業していた担当者(アジア系の女性、だと思う)が顔を上げて「ニューヨークから来たんですか?」「昨日に引っ越してきました」「Welcome to Caifornia!」「Thank you we are loving it」的な何でもない会話をした。するとその横で別の客に対応していた、どうも上司っぽい女性(だと思う)がおもむろに、「ほにゃららほにゃららをチェックして」と担当者に。そしてこちらへ向いて「住所変更しましたか?」「はい昨日Webサイトでしました」「やっぱり!ほにゃららをほげほげしないと」
2人の間で何やら色々話していたが、要するに住所変更してすぐに大金を引き出そうとしているので、Fraudを疑われてアカウントがロックされてしまう可能性がある。が、対面の窓口でやってるしDebit Cardの暗証番号も入れたし(NYの)免許証も見せてあるので、カリフォルニア側で本人確認をきっちりやったという「Note」をアカウントに対してつけておくことで、ロックされないようにできる、という話だったらしい。口座ロックといえばニューヨークに来てすぐのときにやらかした。今回は窓口でお金をおろそうとしているので大丈夫だと思っていたが、やはり問題になる可能性はあったらしい。たまたま担当者が何気ない会話を始めてくれて、その会話をたまたま経験のある隣の上司が聞いていたおかげで助かった。やはり対面の窓口を持っている銀行はこういうときは強い。手数料が高かったり利率が低かったりするのも仕方ない。
「じゃあ少し時間がかかるのであっちで座って待っててください」というわけで少しだけ待たされる。支店の様子を見ていると、隣でその上司氏が担当していた客もどうも日本人っぽい見た目。しかも話している内容が「IDの写真と見た目が違いすぎるので...」「このお金をどうするつもりですか...」みたいなことで、なんだなんだどうしたんだ
しばらくして呼ばれたので行くと、上司氏がこちらにも「このお金は何に使うんですか」「車を買うんです。こっちじゃ必要だから」「ああ、何を買うの?」この質問に、こちらの担当者が「BMW」と答える。小切手の宛先がBMWだったから。なので、自分で「いや買うのはミニなんです」と言ったら担当者のテンションが爆上がり氏「ミニクーパー」「イエース」「ミニクーパー最高よね!」「俺じゃなくて妻の趣味ですけどね」「色は」「赤」「彼女には赤が似合いそうだって今言おうとしたところなの!」
そういうわけで手続きは終わり、小切手が出てくる。「引っ越してきたということはこれからもお付き合いがあるんですよね」「あ、はいそうだと思います。」「それではまた」Citiの支店に出向く用事はそんなに多くないんだけど。でもBrooklynとはレベルの違う対応でよかった。カリフォルニア最高。
自動車保険
家に戻り、自動車保険の加入手続きを始める。まずはもらった名刺に電話してみるんだが、留守電でつながらない。しかたないのでWebで自力でやってみることにして、GEICOのページへ行ってみる。いろいろ個人情報を入力しまくって、VINも入れて見積もりを出そうとするのだが、開始日が1週間先以降になってしまう。GEICOは安くて良いと聞いていたのでGEICOにしたかったんだが、もうお金もあるのに1週間先まで待つのは嫌だ。
名刺の電話にGEICOの代表番号みたいなのが書いてあるのでそっちにかけて、自動音声の案内にしたがって保険の契約を試みる。案内音声では見積もりから契約までいけそうな感じでオプションが提示されるので、それにしたがって進んでいくと最後に「GEICOでは電話での契約はできなくなりました。さようなら」と言われて切られた。なんだこれ!何度か別の電話番号からトライしてみるものの、結局同じこれを3回食らった。だいぶ夜も遅くなって、明日の朝のアポに間に合わなさそうだとだいぶ焦ってきたときにこれを3回食らったので、完全にキレてGEICOは使わないと決めた。
自動車保険といえば他にもFarmersとかNationwideとかState FarmとかCMでお馴染みの会社がいくつかある。どこもWebで見積もりができるのでいくつかやってみたが、結構高い。だいぶあきらめ気味で最後にこれもCMでお馴染みのProgressiveにトライした。
ProgessiveもWebでの見積もりができてしかも開始日を翌日にできた。そして他より安い。カリフォルニアで決まっている最低限の内容よりも少し良い内容で他と比べるとだいぶ安い。これで行きたい。が、最後のボタンをクリックすると「問題が起きました。こちらに電話してください」まじか...自動音声のオプションをそれなりに選んで進むが、「契約したいけどWebで問題が起きたから先に進めない」というときに行くべき道が提示されない。どうしたのか覚えていないがようやく人間に繋がるオプションを探り当てて、話をした。
すごいノリのいい感じの男性(だと思う)に、起こったことを説明する。「ちょっと見てみます」「ああー、時間が遅いので先に進めない状態になっていますね。今はこれ以上先に進めないです」「そうなんですか。。。ディーラーとの契約は済んでいるので明日の朝保険を持っていくだけなんですが、なんとかならないんですか?」「実は自分もディーラーで働いていたことがあって、時差のせいでこういうことが起きるんですよね。わかるんですけど、でも担当者が今日はもういないのでどうしようもないんです」「そうですか。。。」「お急ぎのようなので、こういうことをいうのは変なんですが、他の保険会社に当たってみた方がいいかもしれません。当社の見積もりはGood Dealでしたか?」「そうなんですよねえ、それもあって御社にお願いしたくて」「そうですか。それならなんとかしたいんですが、明日にならないとどうしようもなくて」「わかりました」「Good luck」
最初のノリとは打って変わってえらい真摯な対応で、挙句には「他所ならまだやってるかもしれないから試してみて」という始末。GEICOに食らった後だったのでなおさら感動したのと、別に明日ではなく明後日になる程度のことなら別にいいかってことで、今日は寝て明日の朝もう一度Progressiveでトライしてみることにした。
次の日。金曜日だがこの日は有休を取っていないので仕事をしないといけない。朝6時ごろに起きてすぐにProgressiveのWebサイトへ行き、同じ見積もりをもう一度やってみる。開始日は今日にすることができたものの、やはり最後に「問題が起きたのでこちらに電話してください」。昨日のことがあったのでそれほど重い気持ちにならずに電話してみる。もちろん違う人が出て、ノリもだいぶ違ったが、何が起きたか説明すると「んーこっちでは何も問題がないように見えるんですが...。このまま電話で支払いをしますか?それともWebでやりますか?」「WebでできるならWebでやります」「問題なくできるはずなのでやってみてください」
再度Webへ進むと今度はその次の画面へ行くことができた。そのまま契約内容を確認し、引き落とし口座を設定し、初回分を支払って、作業完了。アカウントができた。Web上でさらに必要な書類をアップロードしていく。Garaging Proofがないと言われて、車庫証明なんてどうやって取るんだ?と焦ったが、アパートの賃貸契約書とRenters Insuranceの書類を送ってOKだった。車庫証明というか、申告した住所の居住証明という意味だったっぽい。
最終的に朝の7時30分には保険のIDカードと証明書をPDFでダウンロードできたので、それを営業のBenにメールで送って「10時に会いましょう」
納車
これまで乗っていたレンタカーは、カリフォルニアについた日の朝10時から金曜日の朝10時まで借りていたので、この朝に空港まで返却に行った。Progressiveが数十分で保険契約を完了してくれたので本当に助かった。空港近くで給油して返却した。返却といっても決まった場所に停めて鍵を置いておくだけ。しかしこれが後々問題になった。
それはともかく、空港で今度はUberを呼んで、ディーラーへ送ってもらう。少し早く着いてしまったが、Benはすでに出勤していて、小切手を渡したら手続きを始めてくれた。「洗車してるからちょっと待ってて」ちょっと早くきてしまったのはこっちなので、無料のコーヒーを飲みながら待つ。
「準備できました。これがキーです。これが書類です。Congratulations」
車へ行くと窓ガラスにシールが貼られていてそれが車両登録証の代わりになるらしい。「警官に言われたらこれを見せて。車両登録証は3週間くらいで送られてくるから」本当に3週間後に送られてきた。「あと何かあったらここにきたほうがいいの?」「いや、ミニのディーラーに行け。小さいことならそこらへんのなんでもいいけど大きなことはミニのディーラーでやってくれるから」「ありがとう」
「ところで、日本に行くとしたらどこがおすすめ?」「あー、何したいかによるな。寺とか街並みとかなら京都だろうし、自然なら北海道で食なら福岡かな」「オッケー。じゃ」
ということで赤のMini Cooper Sが我が家の自家用車になりました。
Hertz...
帰ったらHertzから領収書が届いていたのでなんとはなしにチェックすると...ガス代を取られていた。$18。あわててカスタマーサポートへ「ガス代が取られているが満タンにして返した。GSの領収書もある。Refundしてくれ」と送る。自動メールが返ってきて7-10営業日待てと。そしたらその数分後に「今の今返却手続きが終わったばかりなので、対応を24-48時間待ってくれ」という返事が来た。
それから土日を挟んで、月曜日は許してあげたが火曜日になっても返事がないので、「72時間経ったのに返事がないけどどうなっての」と再度送る。今度は何の返答もない。
木曜日に、返信ではなくもう一度新しく起票して「前回このIDでサポートリクエストを投げた件はどうなってんの」と送ってみたら、今度はすぐに返事が来て「遅れてすみません。ケースをレビューした結果BillをAdjustすることに決定したのでクレジットカードに返金されます」という返事がようやくきた。
最終的には解決したものの、なんとはなしに領収書の内容を確認しなければ(いつもそんなことしてない)気づかなかったと思う。Hertzめぇ。