ニューヨーク市内で引っ越しを決めた
3/3/2018, 7:26:52 AM
ニューヨーク市内で引っ越しを決めた
書類クエスト
数日うんうん悩んだが、まあそうそうこの金額でこの程度の物件が出てくるとも思えないし、ブルックリンに住んでみたかったし、えいどうにかなるわってことでエージェントに連絡してアプリケーションを開始することにした。
今回の物件はいわゆるCondo、分譲アパートの賃貸で、部屋の持ち主が僕を受け入れてくれること以外に、ビルの管理委員会がその賃貸を承認してくれることが必要になる。部屋の持ち主との暫定的な合意ができたら、ビルの管理会社へ書類を提出する(アプリケーション)必要がある。申込書やパスポートのコピー、給与証明、直近のbank statement、昨年の確定申告書類、直近の給与明細などの通常書類以外に、3種類のreferral letterが必須で、困った。
1つはbusiness referralで、現雇用主からの推薦状的なもの。会社のFounding Partnerに頼んでみたら、ふたつ返事で引き受けてくれてほっとした。
2つ目はpersonal (character) referenceで、雇用以外の関係者、ようするに友人からの推薦状。友だちのいない身としては誰に頼めばいいのか困ったあげく、前社のCFOにおそるおそる(僕たちまだ友達ですよね…)お願いしてみたら、これもふたつ返事で引き受けてくれた。ああよかった。ありがとうございます。
3つ目がcurrent landlordからの推薦状。てことは今の大家さんに引っ越すよって言わないといけないのか。でもアプリケーションがうまく行かなかったら残留の可能性もあって、そうなると「へっへっへ家が見つからないんだろう、家賃をあげてやるぞ」とか言われないかとか、(今となってみれば)若干余計な心配をした。おそるおそるメールしてみたら、これもふたつ返事で引き受けてくれた。わりとよくあることなんですねたぶん。
そういうわけで心配したわりに数日であっという間に書類は集まった。次はお金。
登録手数料および引っ越し諸経費(これらはビルの管理会社へ)と、security deposit(敷金)1ヶ月分および最初の月の家賃(これらは大家さんへ)を、銀行小切手で用意する。(この時点での)現在の部屋を契約するときにこれが大変だったのだが [1]、5年住んでそれなりに慎ましく生きている今となっては何の問題もなく、銀行へ出かけてお金をおろす感覚で窓口に立ち「銀行小切手でちょうだい」っていうだけだった。
小切手を郵送するのはなんとなくためらわれるし、通勤経路の途中だったこともあって、不動産屋さんに直に出向いて書類一切を手渡しして、アプリケーションがはじまった。
[1] 前回はSSNもないし銀行口座は開いたばかりだし、その上口座の中身を急いで作るためにATMで日本の口座から下ろした金を、同じATMでこっちの口座に入れるということを(しかも限度額があるので3日にわたって)したため、口座にフラグが立ったらしく、残高を作って銀行小切手をもらいにいっても「審査が必要」って言われて、残高はあるのにしばらく小切手を切ってもらえなくて、Airbnbの終わりも迫っていて、ホームレスの危機に立ったのだった。銀行窓口のマネージャー的な人に、ホームレスになっちゃうんですよマジで、お願いしますよ、俺H-1Bゲットして日本から来たプログラマーだしマネーロンダリングとかいう額でもないですよね、とか半泣きで訴えて、やっと3日経った夕方にもらえたのでした。
契約打ち切り交渉
そして数日後、アプリケーションは無事受け入れられ、晴れて引っ越しすることに決定した。契約は2月15日から。つまり、このままだと2月から5月までの3ヶ月間、あのNYCに部屋を2つ賃貸していることになる。何このセレブ感。
前述のとおり、基本的には契約期間中に家を出ることはできないので、大家さんとの合意を形成する必要がある。ググってみても、1ヶ月かぶるのは当たり前、あとはうまく時期を選んで探せよGood luck的な書き込みしか見つからず。どうせだめなんだろうなあと思いながら、おそるおそるメールで、referralのお礼と2月に引っ越すので契約を打ち切れないかと打診してみた。
そしたら返事は思いの外前向きで、1ヶ月短縮に同意、さらに次の人が見つかればもっと短縮してもよいということに。この大家さんほんとにのんびりしてるというかガツガツ感が全然ない人で、なんだかとても助かったなあ。こっちの思い込みかもしれないけど、こんなにさらっとうまくいくことはめったにないんだろうなあと思った。Confrontationがとにかくイヤなので、言わないで済むなら言わないで済ませたいなあってつい思ってしまうんだけど、何でも言ってみるもんだなあというか、僕はもっと人を信じるべきなんじゃないかと思った。まあ次回もこうなるかはわからないし、次回引っ越しするときはもう少し期間を考慮しようとも思った。