ニューヨーク市内で引っ越しの当日
3/22/2018, 4:59:05 AM
ニューヨーク市内で引っ越しの当日
ニューヨーク市内で引っ越しの準備その3からの続き
Verizon Fios…
金曜日の朝9時指定で引っ越しなので、木曜日の夜は冷蔵庫も空で外食し、慣れ親しんだ街で最後の夜を過ごす。
金曜日の朝。起きたらすでにネットが繋がらない。今日移動することは指定していたが、まさか0時で切れるとは。なんでそこだけきっちりやるんだ。向こうが開通したタイミングで切れればいいんじゃないか。
Tingでネットを使えるので助かった。電話を契約しておいてよかったーと思った瞬間だった。
Men arrived with a van
ほぼ時間通りに引っ越しManから電話が入り、引っ越し作業開始。まずは5年間住んでて初めて足を踏み入れた裏の荷物搬入口へ行って、導線を確認。バンから出てきた明らかに現場のボスぽいおっちゃんと握手をし、もう1人の背の高い屈強な男と一緒に部屋へ向かって荷物の量などを確認する。こちらの作戦、つまり大物を運んでいる間に箱詰めを完了する予定を伝える。
予定と実際の内容に違いがないことを確認して、引っ越しguysがバンから青いプラスティックの梱包用の箱やダンボール製のワードローブ、それに映画でおなじみのダクトテープなどを取り出してくる。
自転車、ソファ、テーブル、テレビを運び出している間にその青い箱に細かいものをバンバン入れて…と思ったが、実際はソファやテーブルを運ぶ前の準備を引っ越しguysがいろいろしている間に梱包作業はあらかた終わってしまい、ソファは後回しになった。背の高い男は「やー少ないし早いから大丈夫とかってみんな言うんだけど実際はそうじゃないことが多いんだよねー。今回は本当に早かったな。」とお褒めの言葉?をいただいた。
この背の高い引っ越しManは、話すタイミングがあるごとに「俺たちは仕事を早くして余計な金を使わせないことを大事にしてる」「なるべく早く終わらせるから心配するな」「任せとけちゃんとやるから」と言っていて、好感度大賞を狙っているんだろうか?という感じ。実際に好感度は高い。
結局正味40分程度で搬出は終わった。
さよならマンハッタン
部屋に忘れ物はないか確認して退出。大家さんとの約束通り、アパートのフロントデスクに鍵を預ける。まだ部屋の契約は残っているので部屋に入る権利はあるのだが、新しいrenterを探すために部屋を見せることが必要で、不動産屋さんが入るときに使うのだ。ちなみに、大家さんもビルのフロントもそれぞれ鍵を持っているので、彼らはいつでも勝手に入れるっちゃ入れる。もっともそんな心配をしたことは5年間で一度もなかったが。
5年前に初めて来たときにもやりとりしたフロントのマネージャーと最後の挨拶をし、外に出て引っ越しguysと引っ越し先で落ち合うことを確認して、地下鉄で移動する。
来たぜブルックリン
そういうわけでアパートを見にきたとき以来のブルックリンへ降り立つ。朝から何も食べてないのでお腹が空いたということで、アパートの近所のスーパーを下見がてら訪問して、すぐ食べられそうなパンみたいなやつを探していたら…電話が。「おい、着いたぜ、どこにいる?」まじか早いなMan With A Van。道空いてたのかな。
あわてて走ってアパートへ行き、フロントの人と「今日引っ越してきたんですけど」「ああ聞いてます。Nice to meet you」「Nice to meet you too. えーと鍵をください」「あー、んー、ん?」
部屋の鍵がない
引っ越しの段取り確認の中で、部屋の鍵を前日に受け取れないか聞いてみたんだが、鍵は引っ越し当日にしか受け取れないけどフロントに置いてあるから心配すんな的なやりとりを不動産屋さんとフロントのマネージャーと三つ巴でやってあったんだが、この始末である。
そのマネージャーとのメールを見せて、
「ほらフロントに置いてあるって書いてあるでしょ」「うん…ここにあるメモにもこのフロントの所定の置き場にあるって書いてあるけど、でもない」「このマネージャーはどこにいる?」「オフィスにいるから電話してみよう」
フロントマンがマネージャーに電話をする…「え?不動産屋が持ってるかも?あ、そう、電話してみる」
さらに電話…「ハーイ、うちのマネージャーが部屋の鍵をあんたが持って行ったって言ってるけど?え、持っていかない?あー、大家さんが持って行ったかも?違う?いやーそんな記録ないけど?えー?あー?」
再度マネージャーへ電話「いや持って行ってないってよ、いや探したけどないんだよ。記録は昨日の午後に返したことになってるんだけど?…んー、バーイ」
要するに所在不明。結局どうなったんだか今もわからない。
結局30分くらいこのやりとりで無駄になり、引っ越しguysも荷物を運べる状態にしてしびれを切らして電話してきて「おい、まだか」「鍵がないって言っててさー入れないんだよ」「なんだそりゃ困ったな」的なやりとりをした挙句、とりあえず管理会社が持っているマスターキーを使って部屋を開けて引っ越し作業だけさせてもらうことに。
やっと部屋の階へ行くと、荷物を部屋の前まで持ってきて待っていた好感度guyが笑顔で「おお、やっとか。じゃあがんばって早く終わらせよう」的な。好感度さらに倍。
アンパッキング
何もない部屋に荷物を適当に運び入れる。引っ越し屋さんが持ってきた青い箱を開けて中身を適当に部屋に出して、青い箱はたたんでいると「お、これってもしかしてもう持って帰ってもいい?」
青い箱はtotoboxという有料の梱包資材で、Man With A Vanがオススメしてたからそれにしたんだけど、再利用可能なのであとで回収される。荷ほどきが終わらなければ置いていってくれてあとで連絡すれば取りに来てくれるんだけど、それももちろん手数料がかかるし、なんせ20箱程度で中身はとりあえず部屋にぶちまけてしまえばいいものなので、その場で回収していってもらうことにした。
それと、新しく買ったベッドフレームとマットレスが配達で届いていたので、これも好感度guyに1階から運んでもらった。一応と思って、事前にメールでMan With A Vanに頼んでみたらあっさりOKで作業目録にいれておいてくれて、好感度guyも「おお、話は聞いてるぜ」と。Man With A Van、事務所と現場との連絡もちゃんとしていた。よかったよかった。
荷ほどきを終えて、That’s itとなった。3時間で時計を止める。
請求
最後に現場監督の方が部屋に来て、3時間だから$360+車$25(だったと思う)と言われて、あれ、見積もりより安いなと思ったんだけどそのままOKした。支払いはクレジットカードでと言ってあったので、Square…ではなく電話を始めた。電話に対して「Hey boss, it’s John. Yeah, finished. 3 hours.」んで僕に「カードをよこせ」渡すと、電話口にカード番号、MM/YY、裏っ返してCVVも、口頭でお大声で。はあーまじかーそうだよねえー。たぶん一番手数料が安い仕組みなんだろうな。小切手とか最近流行らないし、かといって引っ越しのドタバタのときに現金で数百ドル持って来いとは言いづらいし、後日請求と振込とかだとトンズラが怖いし、これが安くて確実な方法なんだろうな。
Billingも完了して、チップを$20ずつのつもりで$40渡して、ありがとうありがとうさようなら元気でねと挨拶して、2人は帰って行った。考えたら最後にバンの中が空かどうか確認するとか荷物のチェックとか一切しなかったけど、まあ正直金目のものもないし、覚えているものはすべて出したし、問題はなし。
と思ったら20分後くらいに電話がかかってきた。「へい、梱包資材のtotoboxとワードローブの使用料を請求するのを忘れてた。すまんがさっきのカードに$80足させてもらうぜ」「ああーそれでなんか安かったのかー。はい問題ないです」「オッケー、バーイ」
というわけで、Man With A Vanの請求は総額$478でした。ほぼ見積もりどおり。
Man With A Vanについて
ここまで読んでいただいた方には僕がMan With A Vanを気に入っている様子が伝わったと思うのですが、後日譚がありまして。
液晶テレビを毛布みたいなやつでくるんだりそれなりに梱包して運んでくれていたんですが、おそらく車内でなにかにぶつかったか圧迫されたかで、画面左下の一部がなんというか半円形にぼやけるようになっていました。ど真ん中じゃなくてよかった。映像のその部分がたまたま白っぽいと、黒い影のようになって目立ちます。
フロアランプはほぼそのままの状態で、長細いダンボール箱につっこんで、その上にほかにもいろいろいれて運んだんですが、一番底の台の部分がへっこんでいて、これもおそらく車内で何かに強くぶつかった跡だと思われます。
傷がついたかなと思ったのはこの2点だけで、ソファと自転車は問題なし。お皿やなんかも、きちんと梱包してダンボールに入れておいたので、特に問題なし。
総じて、丁寧さには欠けるけど、まじめで親しみやすくて働き者guysでした。Oz MovingやFlatrate Movingの見積もりは(いろいろディスカウントして)$700以上だったので、今回の引っ越しの規模にちょうどあったサービスと値段だったなと思っています。それに他の引っ越し業者なら丁寧だったのか?ってのはわからないし。
そういうわけで、よっぽど潔癖な方でない限り、僕はMan With A Vanをオススメできます。